前田敦子の強烈ビンタに、成田凌が思わず後ずさる!『くれなずめ』完成披露試写会開催!

(C)2020「くれなずめ」製作委員会
4月16日(金)

ドラマ「バイプレイヤーズ」シリーズや映画『アズミ・ハルコは行方不明』 『アイスと雨音』など、多岐にわたる活躍を見せている松居大悟監督が成田凌を筆頭に個性派かつ実力派の俳優たちを迎えた映画『くれなずめ』。松居大悟監督自身の実体験をモチーフに書かれた、本作の完成披露舞台挨拶が4月15日、テアトル新宿で行われ、成田凌、高良健吾、若葉竜也、浜野謙太、藤原季節、目次立樹、前田敦子、松居大悟監督が出席した。

演劇の道に進んだ吉尾役の成田は「久々にみんなでこうして集まって…。眺めちゃう!」と“旧友”たちの勢ぞろいに笑顔。撮影も「最高な日々を送りすぎて逆に不安になったくらい。撮影前に1週間のリハ時間があったけれど、そこから徐々に関係性が出来上がっていく感があってワクワクしました」と充実の表情を浮かべた。

劇団を主宰する舞台演出家・欽一役の高良は、脚本のあまりに完成度に読んだ途端に浜野に電話してしまったそう。しかし「ハマケンさんはまだ作品にキャスティングされていることを知らず…。伝える順番を間違えた」と苦笑。それでも「普段そういうことを僕はしないので、それくらいに面白い脚本だった。ラストに至っては崇高な気すらした」と松居監督が生み出したストーリーに太鼓判を押していた。

ソース役の浜野は、もともと松居監督とは知り合い。だが「僕は共演者の方々のファンなので、撮影中に緊張する時がありました。そんなときに監督のところに行くと、彼も緊張していて『お前に割く時間はない!』みたいな態度を取られた」と苦言。しかし「普段とは違う、そんな監督としての姿にもグッときました」と惚れ直していた。

役者・明石役の若葉は、役作りについて「リハの時間というか、みんなで下ネタを喋っている時間に役が出来上がっていった気がする。リハ後にみんなでゴハンを食べに行き、一緒の時間を共有する中で共通言語を見つけていきました」と回想した。

大成役の藤原はなんと「高良からもらった」という洋服と成田からもらった靴を履いて登壇。ところが「サッカーをしてきました!みたいな靴になっている」(成田)、「そんな服じゃなかったはず」(高良)と二人から突っ込まれ、若葉からも「あまり似合っていないね…」といじられる始末。ところが当の藤原は「僕はいじられていません!」とムードメーカーを自負し「撮影は凄く楽しくて、みんなのことを大好きになりました。みんなの魅力を言えるくらいの発見もありましたから!」と満面の笑みだった。

ネジ工場で働く作業員・水島勇作役の目次は、舞台版の出演者でもある。「(舞台版よりも)メンバーがずいぶん男前になった」と自虐するも「掛け合い、テンポ感、ノリ。すべてにおいて舞台版に負けずとも劣らない阿吽の呼吸があった。すごい人たちとやったんだと改めて思いますね」と映画版キャストの魅力と底力に目を丸くしていた。

強い女・ミキエ役の前田は、成田をビンタするシーンに触れて「お互い痛かったですよね」と成田に尋ねると、“ビンタ被害者”の成田は「実は僕がビンタを避けてしまって。前田さんが大振りかぶりで歩いてくるので、怖すぎちゃって」と前田の気迫に押されたと告白。前田が「2、3歩くらい歩いて“バン!”だったので笑」とシチュエーションを明かすと、成田は「それを僕が怖がってつい避けちゃって笑。それで監督が怒っちゃって。20回くらい撮り直しました」と苦労した模様を語った。恐縮する成田に前田は「申し訳なかったです…」とシュンとしていた。

メガフォンを取った松居監督は「僕と一緒にやっていた友達に向けて作った作品で、それがこんな豪華なキャストで、こんなにたくさんの人に観てもらって。僕と友達の時間が肯定されたようで嬉しい」としみじみ。主演の成田も「僕ら6人が楽しくやった作品が皆さんに楽しく届いたらなお良い。映画を観た後に、外の空気を深く吸って“今日も生きているな”と思ってもらえたら嬉しい」と全国公開に向けて期待を込めていた。

4/29(木祝) テアトル新宿他にて全国ロードショー
→近日公開

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作品紹介

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