令和初の芥川賞作家・今村夏子の衝撃デビュー作を映画化『こちらあみ子』井浦新&尾野真千子出演決定!

5月11日(火)

「むらさきのスカートの女」で第161回芥川賞を受賞した今村夏子のデビュー作で、第26回太宰治賞、第24回三島由紀夫賞をW受賞した「こちらあみ子」の実写映画化が決定!

本作は2021年7月に原作の舞台でもある広島オールロケにてクランクイン予定。主人公、あみ子役をはじめ、あみ子の好きなのり君、同級生の坊主頭、あみ子のお兄ちゃんの孝太など、子どもたちの主要キャストは純粋さや素直さをなるべく自然体で表現するべく、演技経験の有無を問わずオーディションにて選考。第2回目のオーディションは今月5月下旬にロケ地広島にて開催予定。
監督・脚本は、主に大森立嗣監督をはじめ、日本映画界を牽引する監督たちの現場で助監督を務めた森井勇佑。自身が映画化を熱望していたこの作品で監督デビューを果たす。

主人公・あみ子の両親役のキャストが解禁され、いつも家族を見守る【父】役に井浦新、書道教室の先生で、お腹には赤ちゃんがいる【母】役に尾野真千子が決定した。
日本映画界を牽引する実力派の二人が、オーディションで選ばれる子どもたちと共に本作の繊細で色彩豊かな世界観を創り上げる。
さらに、森井監督のコメントも到着した。

■森井勇佑監督コメント
僕がHi8のビデオカメラで遊び始めたのは、中学1年生の頃でした。
友達3人くらいと『男プロダクション』と名乗り、高校を卒業するまで30本ほど遊びで映画を撮りまくりました。
たいていの友達はカメラの前に立つだけで恥ずかしくて笑ってしまいます。でもそんな中でなぜか、ほとんど笑わずカメラ前で堂々と立っていられるヤツがいました。
そいつはぶっきらぼうで、ときどき奇行もするので、学校では浮いた存在でした。でも映画に出るのはすごく好きだったようで、「次は何をとるんや」「映画はとらんのか」としょっちゅう催促されました。今思えば、そういうヤツだったからこそ、存在が面白く、僕らも映画を撮りつづけたのだと思います。
「こちらあみ子」をはじめて読んだ時、僕はあみ子のことを友達のように感じました。
あみ子は面白いヤツです。その面白さをみんなに伝えたい。それは僕が中学生のときに思ったことと、きっと地続きなんだと思います。
それ以来、この小説を映画にしたいと強く思い続けてきました。あみ子という存在は、映画で撮るべきだと思ったのです。
「こちらあみ子」が初監督作品になることは、自分にとっては必然的なことだと感じています。
覚悟を持って挑みます。と同時に、最高に嬉しいです。ワクワクして仕方がありません。

なお、本作の製作応援を目的としたクラウドファンディング(MOTION GALLERY)の実施も決定しました。
▼MOTION GALLERY (クラウドファンディング)は
こちら

原作の舞台でもある広島は作者・今村夏子の出身地。森井監督は柔らかなリズムを持つ広島弁にも惚れ込み、広島で撮影することが必要不可欠な要素だと考えた。また、森井監督とスタッフに縁のある大森立嗣監督、野尻克己監督、今泉力哉監督の応援コメントも到着した。

■大森立嗣監督 応援コメント
森井は僕の映画の助監督をやっていて、映画を支えてくれていました。
映画が本当に好きで、彼は映画に救われているように僕には見えました。
映画監督になったら、今度は映画を、救ってください。
自分のことはさておいて、映画に携わる人や、観客に向けて、愛を注いでください。
だけど、その前に皆様からの応援が必要なようです。
次は彼が映画を通して皆様に愛を降り注ぎます。

■野尻克己監督 応援コメント
森井勇佑は映画を愛するとても純粋な私の後輩だ。
純粋な後輩が天才作家、今村夏子のデビュー作で監督デビューする。
純粋と天才の掛け算。
デビュー作とデビュー作の掛け算。
誰からも歓迎される映画がこの世に出るに違いない。
余談だが、私の人生を賭けたデビュー作の助監督を森井に三度頼んだが三度断られた。
この間、断った理由を聞くとヘラヘラ笑って「覚えていません」と言われた。
そういう憎めない人間だ。そういう憎めない人間の人生を賭けた監督デビュー作。
誰からも愛される映画がこの世に出るに違いない。

■今泉力哉監督 応援コメント
小説「こちらあみ子」が映画になると聞いた。見たいです。監督は同じ原作者である今村夏子さんの映画「星の子」で助監督を務めていた森井勇佑さん。撮影を、私が何度もご一緒した岩永洋さんが担当すると聞いた。おふたりは日本映画学校時代からの知り合いらしい。広島での主演オーディションの情報を聞き、わくわくした。すでに本気でいい映画にしようという気持ちが見える。クラウドファンディングの成功を影ながら祈っております。多くの人が支援してくださいますように。

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作品紹介

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