生後すぐに「脳死に近い状態」と宣告された娘と家族の物語『帆花』特報解禁!

(C)JyaJya Films+noa films
10月14日(木)

生後すぐに「脳死に近い状態」と宣告された帆花ちゃん。母親の理佐さん、父親の秀勝さんとともに過ごす家族の時間に寄り添ったドキュメンタリー映画『帆花』。

家族のありふれた日常の中に、生きる喜びと生命の営みを見出したのは、本作が初監督作品となる國友勇吾。プロデューサーに『春を告げる町』の監督でもある島田隆一、編集に『ニッポン国VS泉南石綿村』『東京クルド』などの秦岳志、整音に『台湾萬歳』『オキナワ サントス』などの川上拓也といった現代ドキュメンタリーの精鋭陣が集い、言葉にならずとも、カメラにうつらずとも、ひとが生きていく上で大切なものを繊細に描き出す。

公開に先立ち特報が解禁された。今回解禁された特報では、長田弘さんの詩「最初の質問」を帆花ちゃんに読み聞かせる家族の姿が映し出される。動くことも、言葉を発することもできない帆花ちゃん。國友監督が「問いの映画」と語る本作は生産性や自己責任、不寛容といった現代を形容する言葉の対極にある、私たち一人ひとり、「いのち」本来のあり方を観るものに問いかける。

映画『帆花』特報

また、國友勇吾監督、出演者の西村理佐さん、医師で山形ビエンナーレ2020の芸術監督も務められた稲葉俊郎さん、アーティストの瀬尾夏美さんからコメントが到着した。

■國友勇吾(本作監督)
忘れられないエピソードがある。まだ帆花ちゃんの元に通い始めて間もない頃、ベッド脇で撮影をしていた自分に、秀勝さんが帆花ちゃんの手を差し出し握手させてくれた。クリームパンのような形をした小さな手を握った瞬間、その柔らかさと帆花ちゃんの肌の温もりが伝わってきて、とっても愛おしく感じた。顔を赤くして、汗を掻きながら踏ん張る帆花ちゃんを初めて見た時は、彼女の生を実感して、心が震えた。どれも端から見れば、些細な出来事かもしれない。でもそれらの体験は、数年後に自分の姪を初めて抱っこした時と同じように、忘れられない体験となっている。ご両親が帆花ちゃんとの何気ない瞬間を、一つひとつカメラに収め、大切にするように、撮影を通して帆花ちゃんや家族と過ごした時間が、確かにそこに在ったものとして、自分の中に残っている。映画をご覧になる皆さんにも、そんな家族の時間に流れている空気を感じていただけると有難い。

■西村理佐(出演者/帆花ちゃんの母親)
それまで「生きること」あるいは「いのちについて」、繰り返し考えその時の自分なりの最善のこたえを導き出しながら生きてきたはずが、帆花といういのちはそれらを全て白紙にした。そればかりか、私の中に潜んでいた差別意識やくだらない固定概念をズルズルと引き出し、それまで築いてきた価値観を崩し、自分がいかに狭い「安全地帯」で生きてきたのかを知った。一方で、たくさんの医療機器がつながって不自由に見える帆花自身は、何にも囚われず生きいきとして、朗らかで周りを明るくしいつも喜んでいた。物言わぬ彼女の巌然たる存在感や力強さに目を奪われるたび、いのちとは生きるとは、ただ「そこに在るということ」であり、そのかけがえのなさこそが「いのちの重み」であるということを教えられた。我は「思う」故ではなく、「そこに在る」故にこそ在るのだ、という大発見をもたらし、私のいのちをも明るく照らしてくれた帆花はまさに「希望」だった。

■稲葉俊郎(医師、医学博士)
眠りの姿と祈りの姿はよく似ている。帆花さんの家族の生活を見ていると、祈りと命が中心にある。日々訪れるこの暮らしを、新しくかけがえのない日々として聖なるものへと深めながら、わたしたちは暮らせているだろうか。人生は、そうした日々の積み重ねの結果でしかないのだから。

■瀬尾夏美(アーティスト)
医療機器の電子音と、帆花さんの呼吸音が歌のように響く、あたたかな家。彼女の成長を見守る両親と、大切な人たち。ひとつの家族の日常をそっと見つめる映画を、ともに。

2022年1月ポレポレ東中野ほか全国順次ロードショー

ShareSNSでシェアしよう!

作品紹介

(C)JyaJya Films+noa films

帆花

TOP