全世界で20 億冊以上出版され、「世界一売れた作家」として認定された“ミステリーの女王”アガサ・クリスティが生涯を通して書き続け、今もなお全世界で愛される“名探偵ポアロ”シリーズ。アカデミー賞®脚本賞受賞歴を誇るケネス・ブラナー(監督・製作・主演)による、『オリエント急行殺人事件』『ナイル殺人事件』に続くシリーズ最新作『名探偵ポアロ:ベネチアの亡霊』が、クリスティの誕生日でもある本日9月15日(金)に劇場公開。



■映画『名探偵ポアロ:ベネチアの亡霊』クリップ【世界一の名探偵を翻弄する霊能者レイノルズ】
クリスティを敬愛する作家陣から、公開を祝すコメントも到着!クリスティの隠れた名作「ハロウィーン・パーティ」を基に描く本作。“ミステリーの女王”を敬愛する、ミステリー界の実力者たちも本作へ期待を寄せている。「犯人に告ぐ」「検察側の罪人」「望み」等の代表作で知られる作家・雫井脩介は、「クリスティの作品は真相が明かされるときの緊張感がたまりません。いよいよというところでは、うっかり犯人の名が目に入らないように栞で先を隠しながら読んでいました。真相に一番衝撃を受けたのは少年時代に読んだ「アクロイド殺人事件」で、忘れられない読書体験です。」と熱を込める。映画化・アニメ化もされた「僕だけがいない街」を代表作に持つ漫画家・三部けいは、「クリスティー作品との最初の出会いは映画「オリエント急行殺人事件」でした。そのトリックや犯行の動機、ポアロの手腕に衝撃を受けて、すぐにクリスティー作品を買うため書店に走りました(笑)。個人的には「ナイルに死す」が好きです。犯人の、大胆で緻密なトリックと心理的なミス。その現場にポアロが存在する事で悲劇的なドラマが成立する構造。自分が作品を作る上で今も教科書的な作品ばかりです。」と敬意を表した。オール讀物推理小説新人賞を受賞した「池袋ウエストゲートパーク」で知られる作家・石田衣良もお気に入りの作品に、「ABC 殺人事件」を挙げ、「アルファベット順に殺される3 人の被害者。容疑者のセールスマンが逮捕され落着するが、ポアロは真犯人の存在を確信する。無理のないきれいな推理で明かされる真実と殺人の動機が見事。」そして「なによりクリスティの作品では、探偵も犯人も揺るぎない常識人で、サイコパスなどでなく穏やかな大人であるのが、古風で魅力的です。」と作風についてコメントを寄せている。
今もなお世界中に影響を与え続ける名匠クリスティが生み出した“迷宮ミステリー”。本作では、犯人が人間か亡霊かすらわからない中でポアロすらも翻弄され、遂には彼の命までも狙われてしまう…。『オリエント急行殺人事件』『ナイル殺人事件』―そして満を持してケネスがこの秋贈る、“予測不能”な迷宮ミステリーの衝撃と結末を劇場で体験してほしい。
9月15日(金) 劇場公開