江戸時代前期。北海道の南西部にある松前藩はアイヌとの交易品を主な収入源としていた。松前藩藩士の息子、孝二郎は兄、栄之助とともにアイヌとの交易で得た品を他藩に売る仕事をしていた。そんな孝二郎に師範の大川は、蝦夷で不穏な動きがあることに対して警戒するようアドバイスする。やがて孝二郎は、母と栄之助の許婚・ミツを郷里に残し、高坂家の使用人である善助を伴って、蝦夷のシラヌカへと旅立つのだが、ある夜、使用人の善助の不審な行動を見つけた栄之助は善助に殺害される。兄の敵討ちを誓い善助を追って森の奥深くへと向かった孝二郎だったが、脇腹を刺され負傷してしまう。瀕死の状態だった孝二郎だったが、アイヌの人に救われ一命をとりとめる。暗い過去を背負うアイヌの女性・リキアンノ、和人に反発心を抱くアイヌの青年・シカヌサシ、交易の鍵を握る重要な人物・平助などと出会い、和人とアイヌの間の溝を知る孝二郎。和人とアイヌの間で揺れる孝二郎がみ見つける道とは-。
■公式サイト
シサㇺ
©映画「シサム」製作委員会
2024年9月13日(金)公開