海から来た流れ者

伊豆大島に向かう船上で、三浦という青年とふと知り合った、流れ者の野村浩次。三浦もその一員である地元の藤徳組が、何とか温泉を掘り当てて島を立派な観光地に仕立てようとしていたのに対し、悪玉の神戸組の連中は、藤徳組の土地を乗っ取って、島をひそかに麻薬密輸の中継基地にしようと計画。いったんは神戸組の雇われ用心棒となって、その内部情報に探りを入れた後、野村は麻薬捜査官としての真の正体を現わし……。