鴛鴦歌合戦
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堅苦しい宮勤めを嫌って、気楽に長屋暮らしをする浪人浅井禮三郎はその美男ぶりから、思いを寄せる女は引く手あまた。隣に住むお春は、香川屋の娘お富や、許嫁の藤尾たちとの恋の鞘当てにいそがしい。「♪僕はわか~いとのさま~」と歌いながら歩いてくるバカ殿・峯澤丹波守は極楽とんぼ。家来たちだって歌いだす。お春の父・志村狂斎は、傘貼りの内職をしながらも骨董集めに目が無い。バカ殿・峯澤丹波守は、同じく骨董好きなのだった。偽物を売りつける骨董商・六兵衛がからんで、お気楽な長屋を舞台に、一騒動が巻き起こっていく。