私は「うつ依存症」の女

ハーバード大学に通うリジーは、若くしてすでにライタとしての才能を高く評価されている。彼女は魅力的で才能にもあふれ、未来は明るいと誰の目にも映る。しかし、彼女には悩みがあった。母親の異常なまでの期待、途絶えてしまった父親との関係、そして「うつ」の症状。ルームメイトのルビーと仲良くなり、ローリング・ストーン誌からは表賞され、パーティーではドラッグも男も覚えた。そんなある日、リジーの悪ノリから親友ルビーとの関係が壊れてしまう。また父親の突然の訪問が拍車をかけ、さらに不安定になっていく。いつしか彼女は「うつ」とドラッグに溺れるようになった。リジーを精神科医のスターリングのところへ連れて行くが、回復の兆しはない。リジーは精神科医や母親から逃げ、テキサスに帰省している恋人レーフに救いを求める。しかし、それも彼女の慰めにならなかった。感情のコントロールができず、周囲の人を傷つけ、自分自身も傷つける行動が続く。スターリング医師は、新しい薬の処方を決意する。アメリカの大手メーカーが開発した副作用の少ない抗うつ剤「プロザック」である。その効果は著しく、リジーは序々に落ち着きを取り戻していった。薬によって作られた「プロザック・リジー」が本当の自分なのか心配しながらも、彼女はどん底の状態からは這い上がる。やがてリジーは再び文章を書き始めたのだ。
公開日
2003年9月13日(土)
監督
エーリク・ショルビャルグ
脚本
ガルト・ニーダーホッファー フランク・ディージー ラリー・グロス
撮影
エルリング・トウルマン・アネルセン
出演
クリスティーナ・リッチ ジェシカ・ラング アン・ヘッシュ ジェイソン・ビッグス ジョナサン・リス=マイヤーズ ミシェル・ウィリアムズ ルー・リード ニコラス・キャンベル
製作年
2001
製作国
原題
PROZAC NATION
上映時間
99
INTRODUCTION
作家エリザベス・ワーツェルのベスト・セラー自伝小説に基づいて、うつ病を持つ少女の生活を描いた作品。心に抱える不安や絶望感と立ち向かいながらも、精一杯生きていく姿が、生き生きとした美しい映像で描かれている。リジー役を見事に演じ切っているのは、『アダムス・ファミリー』で存在感をアピールし、『バッファロー'66』『耳に残るは君の歌声』などで大人の女優としてスクリーンに強い印象を残したクリスティーナ・リッチ。彼女は、本作のプロジェクトに1年半も前から関わっており、共同制作者として脚本の書き直しや監督の選択にも参加している。ヒステリックにまで娘を愛するリジーの母親を演じるのは、『郵便配達は二度ベルを鳴らす』『トッツィー』『ブルースカイ』など名作に出演したアカデミー賞女優ジェシカ・ラング。さらに、『スピーシーズ/種の起源』で女性エイリアンの少女時代を演じ話題となったミッシェル・ウィリアムスや、アン・ヘッシュ、ジェイソン・ビッグスが脇を固めている。ルー・リードも忘れてはならない。本作にワイルドな80年代のテイストを与え、ストーリーの中でも強烈なインパクトを放っている。監督は、「インソムニア」でデビューを飾り、カンヌなどで高い評価を得たエーリク・ショルビャルグ。テレビ局でショートフィルムやドキュメンタリー、CMなども手掛けてきた若手の映像クリエーターだ。
STORY
ハーバード大学に通うリジーは、若くしてすでにライタとしての才能を高く評価されている。彼女は魅力的で才能にもあふれ、未来は明るいと誰の目にも映る。しかし、彼女には悩みがあった。母親の異常なまでの期待、途絶えてしまった父親との関係、そして「うつ」の症状。ルームメイトのルビーと仲良くなり、ローリング・ストーン誌からは表賞され、パーティーではドラッグも男も覚えた。そんなある日、リジーの悪ノリから親友ルビーとの関係が壊れてしまう。また父親の突然の訪問が拍車をかけ、さらに不安定になっていく。いつしか彼女は「うつ」とドラッグに溺れるようになった。リジーを精神科医のスターリングのところへ連れて行くが、回復の兆しはない。リジーは精神科医や母親から逃げ、テキサスに帰省している恋人レーフに救いを求める。しかし、それも彼女の慰めにならなかった。感情のコントロールができず、周囲の人を傷つけ、自分自身も傷つける行動が続く。スターリング医師は、新しい薬の処方を決意する。アメリカの大手メーカーが開発した副作用の少ない抗うつ剤「プロザック」である。その効果は著しく、リジーは序々に落ち着きを取り戻していった。薬によって作られた「プロザック・リジー」が本当の自分なのか心配しながらも、彼女はどん底の状態からは這い上がる。やがてリジーは再び文章を書き始めたのだ。
CASTING
●クリスティーナ・リッチ 1980年2月11日、米国サンタモニカ生まれ。8歳の頃、評論家の目にとまり演技の道へ。1990年、『恋する人魚たち』で映画デビュー。1991年、『アダムス・ファミリー』でウェンズデー・アダムスを演じる。主な出演作は『キャスパー』(95)、『熟れた果実』、『バッファロー'66』、『I LOVE ペッカー』(98)、『スリーピー・ホロウ』(99)『耳に残るは君の歌声』(00)など。 ●ジェシカ・ラング 1949年4月20日、米国ミネソタ州生まれ。1976年に『キングコング』で映画デビュー。94年、『ブルースカイ』でアカデミー賞主演女優賞受賞。主な出演作は『郵便配達は二度ベルを鳴らす』(81)、『女優フランシス』(82)、『トッツィー』(82)、(94)、『タイタス』(99)など。 ●アン・ヘッシュ 1969年5月25日、米国オハイオ州生まれ。NBCテレビ『ANOTHER WORLD』でエミー賞に輝く。主な出演作は、『ミルク・マネー』(94)、『陪審員』(96)、『フェイク』(97)、『サイコ』(98)、『ボルケーノ』(97)『ラストサマー』(97)『6デイズ/7ナイツ』(98)など。 ●ジェイソン・ビッグス 1978年5月12日、米国ニュージャージー州生まれ。1999年『アメリカン・パイ』に出演し一躍有名になる。主な出演作は『恋は負けない』(00)、『セービング・シルバーマン』(01)『アメリカン・サマー・ストーリー』(01)など。 ●ジョナサン・リース・マイヤーズ 1977年7月27日、アイルランド生まれ。1994年『A Man of No Importance』で映画デビュー。主な出演作は『マイケル・コリンズ』(96)、『楽園をください』(99)、『ベルベット・ゴールドマイン』(98)、『セクシュアル・イノセンス』(99)、『ベッカムに恋して』(02)など。 ●ミッシェル・ウイリアムス 1980年9月9日、米国モンタナ州生まれ。12歳で「フレンズ」に出演し、1994年「名犬ラッシー」のリメイク版で好演を見せる。主な出演作は、「スピーシーズ/種の起源」、「シークレット/嵐の夜に」(97)、「ハロウィンH20」など。 ●ルー・リード 1942年3月2日、ニューヨーク州生まれ。1967年、アンディ・ウォーホルのプロデュースによりデビュー。現在もニューヨークを拠点にアメリカを代表するロック・ミュージシャン、詩人として活躍中。
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アートポート

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