珈琲時光
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小津安二郎の生誕100周年の記念企画作品。
フリーライターの陽子は、資料を探すために古書街を訪れているうちに古書店の2代目主人・肇と親しくなった。肇の親友で天ぷら屋につとめる誠治も交え加わり、3人はとても仲が良い。珈琲が好きな陽子は、喫茶店で過ごすことが多い。肇と他愛のない話をしながら、穏やかな時が流れていく。陽子は、北海道の夕張に住む目の不自由な親戚に育てられた。幼い頃、両親が離婚したからだ。今は、実の父親、再婚相手の継母と良い関係を築いている。ある日、陽子の妊娠がわかった。相手は、台湾の男性らしい。「未婚の母」を選ぼうとする陽子。両親はあれこれと心配する。一方、陽子のことを好きな肇は、自分の気持ちを伝えられない。そんな時、養父が目の手術をするという通知が届いた。陽子は肇を誘って、養父を迎えに夕張へと向かうのであった。陽子と肇は、お互いのことや家族のこと、生まれてくる新しい命のことを想うのだった。