ナショナル･トレジャー

《伝説の秘宝》は太古の昔より、時の権力者守られ継がれてきた。それは、大いなる秘密とともに、永遠に封印されたはずだった。紀元前2000年、エジプトのファラオの墓に。紀元70年、エルサレムのソロモンの神殿に。14世紀、フランスのテンプル騎士団のアジトに。1492年、コロンブスを乗せたサンタマリア号に。そして1521年、アステカの太陽のピラミッドに。ところが、いくつもの大陸をめぐった秘宝は1779年、独立戦争が激化するアメリカで忽然と姿を消すのであった。1832年、合衆国独立宣言書に署名した最後の生存者であるチャールズ･キャロルが死の間際に謎の言葉を残す。「秘密はシャーロットが握っている」と。秘宝の謎はトーマス･ゲイツの子孫に引き継がれた。時は流れ、1983年。75歳のジョン･ゲイツが幼少の孫ベン･ゲイツに、代々受け継がれてきた秘宝の伝説を語り聞かせる。2004年、いまや歴史学者にして探検家のベン･ゲイツは、一族の夢を継承し、伝説の秘宝を追っていた。ベンはついに「シャーロット」の謎を解くことに成功。 それは1779年にメイン州の港を出航したきり消息を絶った“シャーロット号”のことだったのだ。探索に多額の資金が必要なベンは、不本意ながら富と名声のために秘宝を探すイアンと手を組み、北極圏に向かった。ようやく“シャーロット号”を発見。そして、秘宝の謎を解く鍵が驚くべき場所にあることを突き止める。それは、アメリカ合衆国独立宣言書だった。