マザー・テレサ
カトリックの女子校で教鞭をとっていたマザー・テレサは、イスラム教徒とヒンズー教徒の抗争に巻き込まれて負傷した者を校内に入れて手当したことから、修道院長と対立。ダージリンへの転任命令を受ける。その途上で、行き倒れになった男と出会い、「私は渇く」と彼の言葉の中に神の声を見出した。そして、命令に背いてカルカッタに舞い戻った彼女は、「私の居場所は修道院の中ではありません。最も貧しい人々のところです」と言って、修道会に院外活動の許可を求めるのだった。バチカンからの院外活動の許可を得、晴れて町へ出ることを許されたマザー・テレサは、貧困にあえぐ人々が住むストリートでの活動を開始した。ボランティアの手を借りながら、マザー・テレサは、病人や孤児の世話をするための施設を作り上げていく。4年後。修道会に属しながらの活動に限界を感じたマザー・テレサは、新しい教団<神の愛の宣教者会>を作りたいと、エクセム神父に申し出る。幾多の困難を乗り越え、<神の愛の宣教者会>を設立。1965年、ハンセン病患者のための<平和の村>を建設する計画に着手する。インド国内から多くの批判の声があがったが、それが大々的にニュースとして報じられたことにより、世界各国から多くの寄付金が寄せられるようになった。「神が望めば資金は集まる。神が望まなければあきらめる」と、いつものように粘り強く、精力的に、資金の調達と計画の推進に走り回るマザー・テレサ。完成までには予想外の困難がつきまとう。また、様々なスキャンダルにも巻き込まれ、まさに波瀾万丈の生涯を歩んでいくのだった。
- 公開日
- 2005年8月13日(土)
- 監督
- ファブリツィオ・コスタ
- 撮影
- ジョヴァンニ・ガラッソ
- 音楽
- ガイ・ファーレイ
- 製作年
- 2003
- 製作国
- 伊
- 原題
- MADRE TERESA
- 上映時間
- 116
- INTRODUCTION
- 波乱に富む87年の生涯を生き抜いた、マザー・テレサ。小さな身体に秘めた強い意志と、深い愛の力で数々の奇跡を成し遂げた女性。その真実の物語が、いま、スクリーンで大きな感動を呼び起こす。マザー・テレサを演じるのは、フランコ・ゼフィレッリ監督の名作『ロミオとジュリエット』のジュリエット役で世界中の映画ファンを虜にし、「映画史上、最も若く美しいジュリエット」と謳われた伝説のスター、オリビア・ハッセー。大女優の風格を増した彼女は、36歳から87歳までのマザー・テレサを渾身の力で演じきりる。共演陣には、『息子の部屋』のラウラ・モランテ、『ヒトラー 最期の12日間』のミハエル・メンドル、『オペラ座/血の喝采』のセバスティアーノ・ソマ、『タクシー』のイングリッド・ルビオ、『月下の恋』のエミリー・ハミルトンら、国際派のキャストが集結。監督は、本国イタリアで数々のテレビ作品を手がけているファブリッツィオ・コスタ。世界6カ国から集まった8000人のキャストと、総勢200人のスタッフを従えた彼は、コロンボ、ローマ、カルカッタ、トリエステ、ポルデノーネ、カプラローラでロケを敢行し、壮大なスケール感とともにマザー・テレサの人生を見事に描いている。
- STORY
- カトリックの女子校で教鞭をとっていたマザー・テレサは、イスラム教徒とヒンズー教徒の抗争に巻き込まれて負傷した者を校内に入れて手当したことから、修道院長と対立。ダージリンへの転任命令を受ける。その途上で、行き倒れになった男と出会い、「私は渇く」と彼の言葉の中に神の声を見出した。そして、命令に背いてカルカッタに舞い戻った彼女は、「私の居場所は修道院の中ではありません。最も貧しい人々のところです」と言って、修道会に院外活動の許可を求めるのだった。バチカンからの院外活動の許可を得、晴れて町へ出ることを許されたマザー・テレサは、貧困にあえぐ人々が住むストリートでの活動を開始した。ボランティアの手を借りながら、マザー・テレサは、病人や孤児の世話をするための施設を作り上げていく。4年後。修道会に属しながらの活動に限界を感じたマザー・テレサは、新しい教団<神の愛の宣教者会>を作りたいと、エクセム神父に申し出る。幾多の困難を乗り越え、<神の愛の宣教者会>を設立。1965年、ハンセン病患者のための<平和の村>を建設する計画に着手する。インド国内から多くの批判の声があがったが、それが大々的にニュースとして報じられたことにより、世界各国から多くの寄付金が寄せられるようになった。「神が望めば資金は集まる。神が望まなければあきらめる」と、いつものように粘り強く、精力的に、資金の調達と計画の推進に走り回るマザー・テレサ。完成までには予想外の困難がつきまとう。また、様々なスキャンダルにも巻き込まれ、まさに波瀾万丈の生涯を歩んでいくのだった。
- CASTING
- ●オリビア・ハッセー(マザー・テレサ) 1951年4月17日生まれ。アルゼンチン・ブエノスアイレス出身。「ロミオとジュリエット」で映画デビュー。主な出演作は「サマータイム・キラー」(73)、「失われた地平線」(73)、「暗闇にベルが鳴る」(74)、「ナイル殺人事件」(78)、「スローター・ゲーム」(81)、「アイスクリームマン」(95)、「ガーデン」(99)、など。 ●セバスティアーノ・ソマ 1960年7月21日生まれ。主な出演作は「ハンナD物語・肉体の悪夢」(85)、「オペラ座/血の喝采」(87)、「Sospetti」(00)、「Senza confini」(01)、「Un Caso di coscienza」(03)など。 ●ラウラ・モランテ(マザー・ドゥ・スナークル) 1956年8月21日生まれ。イタリア出身。80年「Oggetti smarriti」でデビュー。01年「息子の部屋」でドナテッロ賞主演女優賞受賞。主な出演作は、「僕のビアンカ」(84)、「幻の女」(87)、「厚化粧の女」(90)、「[HOTEL/ホテル」(01)、「ダンス・オブ・テロリスト」(02)など。 ●ミハエル・メンドル(ヴァン・エクセム) 1944年4月20日生まれ。ドイツ出身。ドイツ映画界の重鎮。98年「14日」でドイツ映画賞助演男優賞候補、バヴァリアン映画賞助演男優賞受賞。主な出演作は、「9000マイルの約束」(01)、「ヒトラー最後の12日間」(04)など。 ●イングリッド・ルビオ(シスター・アグネス) 1975年8月2日生まれ。スペイン出身。96年「タクシー」で映画デビュー。96年「Mas alla del jardin」でゴヤ賞新人賞受賞。主な出演作は「ElFaro」(98)、「El Viaje de Arian」(00)、ハ「Haz conmigo lo que quieras」(01)など。
- 配給会社
- 東芝エンタテインメント