イット・フォローズ
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ジェイは好意を寄せるヒューとデートをし、映画館の行列で暇つぶしに「誰になり替わりたいかゲーム」をしている。ヒューが当てる番になり、劇場の入り口に立っている黄色い服の女性を指すが、ジェイにはそこに誰がいるのか全く見えなかった。途端にヒューは具合が悪くなったと映画館から出てしまう。その夜一夜をともにするが、事が終わるとヒューが突然、睡眠薬を染み込ませた布でジェイを気絶させる。
意識を取り戻したジェイは廃墟にいた。下着のまま、イスに手脚を縛り付けられた姿で。ヒューはそこでジェイに話し始める。「あるモノがつけてくる。俺が感染した“それ”をさっき車の中で君にうつした。“それ”は時には知人に、時にはまったく知らない人に姿を変える。いろんな人間に見えるが、実態は1つだ。今から起きることをよく見ているんだ。」その直後、遠くから裸の女性がゆっくりと近づいてくるのが見える。ジェイは“それ”に殺される前に誰かにうつせ、と命令され、家の前に置き去りにされる。
その日からジェイだけに“それ”が見えるようになる。あるときは学校の廊下に老婆の姿で現れ、またある時は家の中に見たこともない大男の姿で現れ、またあるときは友人の姿で現れ、ゆっくりと近づいてくる。限りなく人間に近い姿で一直線に歩いて迫ってくる“それ”は近くにくるまで識別できない。
果たしてジェイは、いつ、どこで現れるか分からない“それ”の恐怖から逃げきることができるのかー。