翌日戦争が始まった
1940年秋。建築家で党幹部の父が逮捕され、クラスのアイドル的存在だったヒロインの少女は、女性教師に自己批判を迫られるが、それを拒んで自殺する。作家を志す少女が語り手としてこの時代を写す。生徒思いの校長ですら糾弾され、スターリン支配の重苦しさの中にあった。ヒロインの父とは革命の同志だった語り手の母も堅く口を閉ざし、娘との軋轢が生じる。こうした中、彼女は学校が教える理想の裏面を知り、ヒロインの父や校長が復権した、初雪の舞ったその日の翌日に、あの戦争が始まった。
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