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ロイヤル・オペラ『イル・トロヴァトーレ』ROHオリジナルピンバッジを3名様にプレゼント!

応募期間8月18日(金)〜9月28日(木)

人生を満たす、情熱のオペラ、魅惑のバレエ。世界最高クラスのバレエとオペラを大スクリーンで。

『英国ロイヤル・オペラ・ハウスシネマシーズン 2022/23』ラストを飾るのは、ヴェルディ中期の三大傑作といわれる《リゴレット》《イル・トロヴァトーレ》《椿姫》の中で、もっとも幻想的なストーリーを持つのが中世のスペインを舞台にした『イル・トロヴァトーレ』。夢見るような美しい旋律にあふれた傑作オペラだ。

今回はウェールズ出身の新進気鋭の演出家アデル・トーマスが手がけた新制作(チューリッヒ歌劇場との共同制作)。本来シリアスな内容のオペラなのだが、ある種の奇妙さと滑稽さが加味されているのが演出の特徴で、ルーナ伯爵の家来フェルランドが狂言回しのような役割を担い、彼に従う魔物たちが舞台の下から揚戸をあけて顔を出し登場人物をあざわらったり、よつんばいになって舞台を駆け回ったりする。主人公たちも、本来のロマンチックな演技に、現代的な動きやコミカルな味を所々に加えている。

演出がこのようなユニークなアプローチで賛否両論となったのに対し、音楽面の充実は高く評価された。パッパーノは推進力のある指揮で全体を牽引。ルーナ伯爵を歌ったテジエは圧倒的な存在感と品のある歌唱で貫禄を示す。レオノーラのウィリス=ソレンセンは豊かな声と情熱的な歌唱が魅力的。マッシのマンリーコはフレージングのたくみさと高音の輝きが素晴らしく、アズチェーナのバートンは歌と演技の激しさで強い印象を残した。フェルランドのタリアヴィーニは不気味なメークで舞台に出ずっぱり。今回の演出の要となる役柄を見事に演じている。

9/22(金)~9/28(木) TOHOシネマズ 日本橋 ほか1週間限定公開 

本作の公開を記念してロイヤル・オペラ『イル・トロヴァトーレ』ROHオリジナルピンバッジ全3種を抽選で各1名様にプレゼントします!
※絵柄はお選びいただけません

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